アレルギー性鼻炎のレーザー治療
アレルギー性鼻炎は鼻づまりやくしゃみ鼻水などの不快な症状を引き起こすアレルギー反応です。
その治療法の一つとしてレーザー治療が注目されています。
以下にアレルギー性鼻炎のレーザー治療についての実際のプロセスを紹介します。
【麻酔】治療の最初に鼻腔内にスプレータイプの麻酔が噴霧されます。
この麻酔により一時的に鼻腔が麻痺し治療時の不快感を軽減します。
麻酔の効果は即効性があり噴霧後の不快感は通常5〜10分で消失します。
麻酔方法は患者の適応によりスプレータイプの麻酔またはガーゼに浸した麻酔を鼻に詰め込む方法が選択されます。
【治療】麻酔が効いた後レーザー治療が行われます。
治療は片側について約50秒から1分ほどかかります。
麻酔があるにもかかわらず鼻中隔が湾曲していたり鼻閉が強い患者や既にアレルギー症状が進行している患者は治療時に一時的な痛みを感じることがあります。
【治療後】治療後一時的に鼻水が増えることがあります。
患者はティッシュやマスクを持参するように勧められます。
鼻水の量は個人差があり治療の効果を測定する指標ではありません。
鼻水の増加は通常3日から1週間ほど続きます。
治療の効果は通常1週間以内に現れますが花粉飛散時期によって効果の判定が異なります。
治療後1ヶ月後には診察が行われ効果の確認が行われます。
治療後に一時的な副作用として鼻から白い粘膜状のものが出ることがありますがこれは麻酔の影響であり心配はありません。
また治療効果は年ごとの花粉の飛散量に依存するため翌年も効果を実感できる患者が多い一方効果が持続しない場合もあります。